アブソリュート
今まで、インクリメンタル・リニアエンコーダが自動化装置に使われてきました。
最近の傾向では、扱いが容易なアブソリュート測長システムが益々使われています。
アブソリュートエンコーダは電源を入れた瞬間から正しい絶対値を提供するため、電源がオフの時にキャリッジが動かされていても、位置情報は維持されます。電源が供給されたらすぐ、磁気センサーによって実際の位置が固定値として認識され、評価内挿回路に渡されます。
磁気テープは「絶対値」として磁気的に暗号化されていますので、いつでも実際の位置を示す事ができます。
方式として1、2、3トラック式があり、それぞれ違った特性とテクニカルデータを示します。
インクリメンタル
磁気インクリメンタルエンコーダーの基礎は、磁気テープ上のN 極とS 極を読み、各極のサイン、コサインの波を生成る、読み取り技術にあります。
サイン/コサインの全波形を電子的に内挿し、磁気テープの極間距離と内挿の細かさにより、測長システムの分解能が決定されます。
極間ピッチには色々ありますから、測長システムに適したものが選定できます。
内挿回路は、磁気テープのサイン/コサイン信号情報を処理して出力矩形波にします。これらの矩形波は、従来のロータリーエンコーダや光学式の測長システムと互換性があります。この内挿回路は、場合によってはセンサーヘッド内に、或いは外部ボックスやD サブコネクターに組み込まれています。
既に多くのセンサーヘッドは、高度に密閉された保護等級IP67 という形で提供されており、塵埃・湿気等に対する保護に優れています。また、オプションでIP67 にすることができます。(オプションV)
測定の完全なシステムとして磁気リニアエンコーダーを使って頂くために、位置表示器や制御装置を一緒に使って頂ければ幸いです。